臨床工学技士になるためには、高校卒業後に大学で必要単位を取って国家試験を受けるか、専門学校で専門的な知識を学び、国家試験を受けて合格する必要があります。

大学へ進む場合のメリットは、4年制なのでじっくりと学べるという点にあります。
一般教養科目も学ぶことができるため、専門科目以外にも幅広い知識を得られることや、修士号を取得したり、博士課程へ進んで研究職に就いたりなど、将来の職業選択の幅が広がることも大きなメリットだといえるでしょう。
ただし、少しでも早く資格を取って働きたいと考えている人や、臨床工学技士になるための科目以外には興味がないという人にはあまり向いていません。学費が高いということもデメリットだといえます。

専門学校へ進むメリットは、大学よりも早く社会に出て経験を重ねることができるという点です。また、大学よりも専門性が高く実践的な授業が多いため、密度の濃い学校生活を送ることもできるでしょう。学費も大学よりやや安く抑えられるのも魅力的な点です。ただし、企業への就職を希望している場合、大学卒業が条件となっている場合もあり、不利になる可能性があるので注意しましょう。

臨床工学技士の国家試験の内容は、呼吸や循環などから出題される「医学理論」や「臨床医学総論」、人工透析などについての「生体物性材料工学」や「生体機能代行装置学」などの他に、さまざまな分野から出題されます。
電気回路や基礎力学、ペースメーカーや脳波計といった医療機器についてなど全部で9科目あり、毎年3月上旬に行われ合格発表は3月下旬にあります。
臨床工学技士の仕事に興味がある人は、専門サイト[http://clinical-engineer.com]にアクセスして事前に情報収集をしておくと良いでしょう。